健康な脳を作るなら
健康な脳を作るなら
人間ドックとは、痛みやかゆみなどの自覚症状の有無に関係なく、定期的に病院・診療所に赴き、身体の各部位の精密検査を行って、気づかなかった疾患や臓器の異常を発見したり、健康度などをチェックするために行う、健康診断の一種です。
人間ドックは日本においては健康保険が適用されないのですが、企業や事業所の健康保険組合に加入している場合、一定額の補助を得て安く検査ができるようになっていることもあります。
人間ドックは成人病の兆候が見られやすい30代頃から検査を促されることが多く、日常生活ではわかりにくい血中コレステロールや内臓脂肪の数値や、がんの有無などをチェックしていきます。
ただ、普段は検査しない部位も綿密にチェックしていくため、生活習慣病や成人病に限らず、その人特有の思わぬ疾病を発見することもあります。
この本の主な主張は、
(1)現在行われている健康診断・人間ドックの検査項目には医学的に根拠がないものが多い。
(2)正常範囲の基準値も根拠に乏しく、かつ厳しすぎるものが多い。しかも、この数値には、年齢や男女差が考慮されていない。
(3)胃カメラやレントゲンなど、むしろ健康を害する可能性のあるものがある。
ということであろうか。
そして、これらが起こるのは、医者や医学会が自らの仕事・利益を確保しようとすることが背景にあると主張している。つまり、いらない検査項目をつくったり、基準を厳しくするだけで、検査受診者や患者が増えるということ。
私は、これらの主張がどの程度当を得ているのかは判断する能力がないが、健康診断や人間ドックを無批判に受ける態度はよくないということがわかった。
また、せっかく診断を受けているのだから、その結果をもう一度ちゃんとみてみようという気になった。なお、巻末に年齢別の基準範囲表が掲載されている。